今日からまた東京です。こちらに来てみると奈良に比べて暑いですね。夏がもう本当にすぐそこだと感じます。お中元の季節がきますね。皆さんはお中元されますか?

お中元とは夏の暑い盛りに、日頃からお世話になっている方々へ感謝の気持ちと、健康でいられるようにと願いを表すに日本に古くから伝わる風習ですね。そもそもお中元とは7月15日の事で、1月15日の上元、10月15日の下元とともに「三元」と呼ばれる年中行事の一つです。古代に中国から伝わった7月15日の中元の日は、贖罪の日。つまり、今まで犯した罪を償う日として、その日一日、庭で焚き火をする習慣がありました。記録によると推古天皇は606年の7月13日~16日にかけて、宮中で初めてお盆の行事が行われたそうです。大昔の時代にはお盆の行事とお中元の行事が、同じ日に平行して行われていたのです。

室町時代になると、お盆の行事が死者を迎えて、その魂を供養するのに対し、お中元の行事は「生身玉」あるいは「御めでた事」と呼ばれ、「今生きている事を喜ぶ」「無事を祝う」という、生きている人のための行事に変わっていきます。そして室町時代には朝廷や武家の間では、親戚や知人の家に訪問し合って、交流を深め、お互いの無事を喜ぶ、といった事が盛んに行われるようになります。江戸時代になると、その風習は盛んになり、交際範囲の広い人は、中元の日の一日だけでは対応しきれなくなってきます。だからといって何もしないわけにはいきませんので、そういう人は中元の日の前後に、贈り物をしたり、手土産を持って挨拶に行くようになるのです。明治維新後は、使者を使って贈り物を届けて礼をつくすといった形になり、いつしかその贈り物のお品物自体を中元と呼ぶようになり、本来の意味は消え去って、「親しい人、お世話になった人にお中元を贈る」という事になったようです。なかなか会えない人、いつもはお礼ができないから改めてお礼をすることで日頃の感謝の気持をお伝えしたいなと思っています。

年末まで、あと185日。誕生花は紫陽花、ゼラニウム、薊、風露草、ジャーマンアイリス。今日が特別な日の方、おめでとうございます。そうでない方も、今日という日を味わってくださいね。